■絶体絶命の戸建て
490万で購入した戸建ての入居者が引っ越し。
途中でオーナーチェンジ(所有者を変更)をしたため、計13年間住んでいただいていた。
残ったのは、中も外もボロボロの戸建て、そして月5万の返済。
妻はパートで、生活に余裕なし。
まさに絶体絶命の状況になった。
しかしこの状況は購入後に気づいていたので、先輩方にアドバイスを頂き、退去連絡を受ける前から売却に出していた。
一軒家は通常、オーナーチェンジより、空き家の方が高く売れると言われる。
空き家の方が現状を見ることができるので、リスクが少ないからだろう。
しかし今回は焦っていた上に、中もボロボロだったということをある程度予想していたため、まずは売り逃げることが大切だと考えていた。
とは言っても売却益(毎月入る家賃収入に対して売り買いする際に発生する利益)が欲しかったので、150万上乗せして650万で売りに出すことにしてみた。
案の定、箸にも棒にもかからず、どこからも問い合わせが来なかった。
■奇跡の業者売却
いよいよ退去日を迎え、来月から毎月4.2万の返済が始まる状況になった。
床は湿気で浮き、壁はボロボロ、水回りは古くすべて新しくしないといけない。
予算は素人目で200万以上かかると思った。
リフォームして高く売る資金もないため、私たちに残された選択肢は現状(ボロボロの状態)のままで買ってくれる人を探すことだった。
不動産業者に相談したところ、いくつかの買取業者に家を見てもらうことになった。
三社見てもらい、一番高かった査定は500万だった。
「お願いします!!」
すぐに返事をし、売却が決定した。
【解説】
売る相手が個人の場合、後からいろいろ言われる可能性が無いことはありません。
しかし買取業者の場合、しっかり査定して買ってもらうので、後から何かを言われることは一切ありません。
特に今回の物件は痛みが多く、すごく心配していましたが、業者だったので安心しました。
買い取ってくれた業者は全国展開をしている業者です。
なぜこの物件を購入してくれたのか?
「上場し資金を手にして、さらに規模を大きくしたい。最初は良い物件だけを買っていけばよかったが、だんだん数が限られてくる。しかし担当者には買取の数のノルマがある。そこで、業者としては『ベストではなくとも、ある程度の物件』でも買っていかないといけない事情があったのではないか。」
その状況の中で、私たちの物件は、氾濫した川の横にあるなどマイナス面もありましたが、駅に近く立地としてはある程度良かったため、売り抜けられたと思います。
おそらく買取業者は、500万で購入し、300万でリフォーム、1500万で売出し、最終1200万で売却するのではないかと考えました。
こうしてストーリーを想像していくのも不動産の面白いところですね。次回は、初めての戸建てを買って売って、プラスになったのか、マイナスになったのか紹介します。
…続く…
第20話 初めての戸建ての結果発表
writer.頑張る投資家YUKI
(不動産投資歴3年、メガ大家の教えを実践中)
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