戸建てを銀行に申し込んでから１週間。
急に思いたったことがあった。
それは物件を個人の名前で購入するのではなく、法人を立てて法人で購入しようということだった。

銀行申し込み前はそこまで考える余裕がなかったが、金額が少なかったこともあり銀行が最初から融資してくれる雰囲気を出してくれたので、急に欲が出た。

そもそも僕たちは、当初からゴールとして「メガ大家」を目指していた。
個人の税制は累進課税なので、ある分岐点を境に法人で物件を所有した方が、税金が安くなる。
また会社を持つことで不動産に関わる活動を経費として計上できたり、相続時に代表者を変えるだけで良かったりするなどメリットがたくさんあった。

そんなことで、最初から個人で買うのではなく法人で物件を買いたくなった。
銀行申し込みをして１週間、担当者に電話し「これから急いで法人を立てるので法人に変更させてください。」と連絡した。
無知は最強。
今考えれば何も分かっていなかった。

当然ながら法人での申込みは全く別の話になるので今の話を破棄し、法人を立てた後に再度申し込んでもらう流れになることを説明された。
担当者の少し面倒そうな雰囲気と、まとまりそうな話を水の泡にするわけにはいけないという思いから法人での購入を諦め、そのまま審査を継続してもらうことにした。

では法人設立の話はなくなったのか。
いいえ、設立することにしました。

前回同様、僕の行動はめちゃくちゃに見えるかもしれない。
でも違う。
師匠である「メガ大家」と自身でも不動産をされている「税理士の先輩」に相談し、情報収集した上で出した答えだった。

調べると会社設立が簡単にできること、そして今後、仮に不動産が購入できなくても年額7万の税金を納めれば会社を継続させられることが分かった。
設立には最短1週間かかるので、次に物件を購入したいタイミングで今回のように法人を準備できないリスクや、会社設立と運営を学ぶ機会損失のリスクを考えると、年間7万の勉強代は安いと思った。

税理士の先輩に相談すると1日付けで設立した方がよいというアドバイスを受けた。
６月1日まで後10日。
急いで最短最安の方法を調べ上げ、ベストルートを突き止めた。

最初は設立代行サービスを検討したが、時間がかかり安くても7万ほどかかることが分かった。
しかし、クラウド会計に付随している会社設立サポートを利用すれば、電子定款作成の事務手数料が5千円ぽっきり。
また電子定款だと印紙代4万円節約できることが分かった。
会社印3本セットはネットショップで注文（3千円）。
資本金10万を入れて法務局に提出し無事に会社設立が完了した。

平成30年6月１日（金）法人設立。
法人名には「勇気」という意味を込めた。
臆病だった僕たちが何もしない毎日から「小さな勇気」を持って一歩踏み出すことができたように、「勇気をもって前進し人々に幸せを提供する会社」にしたいと思った。

【解説】

何か極める時に、誰にアドバイスを受けるかが重要である。
「不動産のことは誰に聞きますか？」
素人や関係者ではない。
実際に不動産を持って成功されている方に聞くのが一番である。
そうして「メガ大家」を師とし意見を仰いだ。
法人設立は一般の人から見たら非常識だったかもしれないが、その道を歩んだ方から見たら常識だった。
予想的中、６ヶ月後…この判断が花開く。

…続く…　

第１０話「初めての入金」

writer.頑張る投資家YUKI
（不動産投資歴2年、メガ大家の教えを実践中）

所有物件460戸のメガ大家と

物件管理一筋15年のプロが

コラボしたオーナー目線の管理会社！

『株式会社リアライフ』

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